1985年11月に完成したこの52階建ての香港銀行本部ビルは、高さ地上178.8メートル、地下18.8メートルです。エアコン制御システムは、地下75メートルの所にあり、ビクトリア・ハーバーからパイプで送り込む海水で空気を冷却しています。建物の屋上の「サン・スクープ」が、吹き抜けを通って地上の公共広場まで太陽の光を送ってています。
このビルは英国人建築家、ノーマン・フォスターの設計で、多数の設計賞を受賞しました。比較的短い期間中に100万平方フィート以上の床面積の建物を建てることが必要だったため、かなりの部分が日本、イギリス、アメリカの工場でプレハブで前もって完成されました。また、地上と地下の双方の建築を同時にすすめるため、サスペンション構造が採用され、橋建造の技術を取り入れたサポート構造を作られました。銀行が要求した設計の重要ポイントのひとつは、高度な柔軟性でした。マストつきのこの建物の構造は、サービスの中心を10階までの吹き抜けの周辺押し寄せるという、大胆なデザインです。
地面1/Fの獅子像は、有名な風水師に相談してビルの外側に置きました。香港銀行のカナリー・ウォーフのロンドン本部の獅子像は、ここにある像をコピーしたものです。この獅子像は香港銀行発行の紙幣のデザインにも組み込まれています。
|